第38章 呪術廻戦✿七海健人「夜の蝶」

陰部のまわりを程よく可愛がったあと、唇全体を覆いあてた。

「はぅっ…ッ」

秘めた領域を口で覆われてビクビクと震えた。
撫でている下腹部と横にある内腿がそれを証明する。
しっかり感じてくれている。

今度は緩めた舌全体をあてていった。
舌を離すとぴちゃっ…と高い音が鳴る。

次は硬めにして舌で押してみた。

「ふぁ…、ぅぅん……っ」

「気持ち良いですか？」

「ぅん…、気持ちいい…」

「よかった…」

優しく舌でレロリと舐め、唇で愛液をジュルリと吸い上げる。
強弱は低めで徐々にギアを上げていく。


ぢゅる…　れろん…　ぢゅるる…　れろっ　ぢゅぢゅぅうっ…


股の下からの体温を感じる。
ヒクつく下腹部。
自分の唾液を塗りたくってもの匂いがおさまらない。
つい興奮して強く舐めて、吸い立ててしまいそうになる。

暴走しそうだ。
パイプベッドが持つだろうか。

「あっ……、ぁ……っ、あぁ…っ…」

「舐めたところ、どんどんトロトロに蕩けていますよ」

わざと音を立てる。
息のかかった吐息でもビクビクしている。
そういえばは声フェチだと漏らしていた。
耳元が一番効果的。
だが…案外、これでも使えるかもしれない。

「はぁ……、あっ、うぅ……ん！ッはぁ…」

だからと言って淫語を連発して引かれてしまったら。
それは最も恐れる事態だ。
絶対にそういう結末だけにはなりたくない。
なっては駄目だ。
境界線と使いどころを誤らないよう肝に銘じなければ。

「さん。いまイキかけたの我慢しましたか？」

「っえ？」

「たくさんイッていいですよ。イッたところ沢山見せて」

「あぁッ！んっ」

最後に残して置いといた敏感なクリトリス。
むき出しの硬くなったとんだりを舌先で軽くなぶる。

「ここ、ビンビンに立っていますね」

「あっ……ぁ！あぁアッ！」

膣の入り口や肛門まで舐めていく。
尿道口付近もしっかりと。
ぬるぬるした舌をつたってまた、とんがりを弾いた。