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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第38章 呪術廻戦✿七海健人「夜の蝶」


出迎えたは艶とハリのあるすっぴん。
艶やかな化粧よりも破壊力抜群&クリティカルヒット。
無防備なあどけなさで殺し掛けられた。

それに滑らかなロングカーディガン。
薄いグリーンのキャミソールワンピース。
Vネックから覗かせる谷間の強調線。
膝下から伸びる脚線。
そのものが目に毒だ。

「ごめんね。派手な服しかなくって…」

「ああ、いえ…」

自身は誘惑するつもりはないのだ。
たぶん、きっと。
目の行き場に困っていたところを指摘された。
サングラスしていたのに雰囲気で勘付かれたか。
あの時は自分の方が経験豊富だと言ったばかりに歳月が損をさせる。

銀座高級クラブのホステスとなれば、私服でさえ厳しかったのだろう。

「飲み物はお酒でいい?ほかにはコーヒーと紅茶、オレンジジュースがあるけど」

「お酒はちょっと。お水で構いません」

「じゃあ私もそうする」

の身に一体何が起こったのだろう。
証券会社を辞め、ホステスに転身した経緯を知りたい。
他に抱かれた男は何人いるのか。
それはどんな男だったのか。
考え出したりキリがない。

コースターの上にコップを置き、も腰を下ろした。

「……私からお話してもよろしいでしょうか」

「うん。急に辞めちゃったからずっと気になっていたの。久しぶりに会ってみたら、男子高校生みたいな子と一緒にいたのも気になって……」

「彼はまだ16歳の子供ですが、私と同じ力を持った仕事仲間です。私は呪術師という、普段生活していて視認できない呪いを祓って生活しています」

「呪い…?」

一般人であるには到底理解できない世界。
オカルト伝説でいう幽霊や宇宙人の分野だ。
でも今日その存在を知ったはず。

「今日、見たり聞いたりしたはずです。日本国内での怪死者・行方不明者は年平均十万人を超えており、その殆どが人間から流れ出た負の感情 "呪い"による被害と言われています」

「呪い…」

は恐怖体験を思い出したように唇に指を押しあてた。
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