【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第38章 呪術廻戦✿七海健人「夜の蝶」
「はぁ……あぁ……、ぁ……」
きつく七海を締めあげ、おぼろげな意識のはしばらく放心状態で呻いていた。
全神経の力が抜けグッタリとしている。
自分のテクニックで感じてくれたのは幸甚の至りだ。
七海はの意識が回復するまで、いとおしむように頭を撫で続けた。
──ゅんっ……ぱちゅっ ぱぬ゛ゅんっ
「っぅ……あ!ァっ…、っン……ッ」
それから、そこはかとなく律動を再開。
七海の質問にはもう一度最初にしたのをやってほしいと応えた。
敷き小股になった七海は、の背後から動き続けた。
ぱぢゅっ ぱん! ずちゅっ ぱぬ゛っ! ぢゅずゅっ!
二人はどちらからともなく両手の指を絡み合わせた。
言葉のない最後のセックスだった。
すれ違う想いほどを強く…固く、ぎゅっと握りしめた。
「さん……ッ」
「七海くんっ……ッ」
七海は最後の力を振り絞りあらがった。
の中で弾け、は頭の中が弾けたように意識を手放す。
「………、……──」
並んで横になった七海はの涙の流れたあとを指でなぞった。
あどけない寝顔を残し、は何も言わない。
薄い口を開けた七海は唇を動かしてなにかを言い残し、静かに眠りについたのであった。
─────
──…
目覚めがよい朝を迎えた。
最初に起きた七海は温もりを感じた横に目を向け、
「フ……」
自然と頬をゆるめた。
指がピクリと動いたが七海は腕を伸ばすことをやめた。
起きる気配がまったくない。
規則正しい寝息を立て続けている。
今はそれだけで十分だと思った。
ぼー…と寝顔を見ていた七海だったが起こさないようにベッドを抜け、勢いよく出るシャワーを全身から浴びた。
濡れた髪を拭き、そして自分の腕時計に目をやる。
「…マズいな」
七海はを起こしにかかった。