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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第38章 呪術廻戦✿七海健人「夜の蝶」


七海は弾け跳んだ理性をかき集め、勃起状態がゆるむ前にルーデサックごと根元から押さえ膣から引き抜いた。
妊娠させたら元も子もない。

「……すみません。手を洗ってきます」

のうなじに軽くキスを落とし、鏡の大きい手洗い場へと向かう。
ルーデサックは精液が漏れないように縛りゴミ箱へ。
体に付着した精液を拭きとってから手を洗った。

「ひどい顔だ……」

鏡に映る自分の素顔。
まるで肉食獣にでも化けたような姿。
口のまわりにはべっとりとのつけていた口紅。
キラキラした化粧品とかも擦れていた。

も散々貪られて乱れたはずなのに、こればっかりは ひどい とは思わなかった。

それにだ。
普段ならすぐにベッドインなんかせず、必ず入浴を済ませていた。
それが当たり前だった。
ホテルインした時点でタガが外れていたのだ。

「暴走してるな」

思わずカラ笑いが出た。
なにが理性なんて外れたことはないだ。
理性なんてのはを目の前にした時からとっくに吹っ飛んでいる。

ところどころ冷静さを欠いていたのがこの証拠だ。
これほどまで貪欲だったのかと思い知るほどに。

をあんまり持たせていても不安にさせるだけだと、乱れた前髪を少しだけ直してからベッドサイドに戻った。

「……すみません。私のしたことが」

「ぇ?……っううん。すごい…良かったから…」

は何か思い出したように頬がニヤつき、さっと枕に顔を埋めた。
クソ。なんだその小動物のような行動は。

無理やり肩を抱いて向かせたい。

「……海くんの、……が…すごくて…」

「え?」

枕のせいで声がこもって聞き取れなかった。
もぞもぞして焦らしてくる。

「すみません。なにがすごかったんです?」

なにを言われたのかすごく気になる。

枕で覆い隠したくらいだから赤面するような恥ずかしいことを言ったのだろう。
背けた理由を知りたくて、七海はもう一度「なにがすごかったのか教えてください」と耳の外側で低い声を鳴らした。
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