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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第38章 呪術廻戦✿七海健人「夜の蝶」


下肢の陰なるところをじかに触れるとは眉尻を下げた。

「っ……」

七海は思った。
聞くつもりはないがあくまで可能性の話しでだ。

ホテルに入ってから続くの初々しい反応。
誘ったのはだが大胆とは言い切れない。
たおやかな体形に騙されていたというべきか。
たどればたどるほど確信に変わっていく。

どうみても──男慣れしている反応じゃない。

七海は過去に女付き合いしていた時期があった。
高専はあり得ない。
非術師の一般女性とだ。
でも長くは続かなかった。
そういう女を選んだのだから。
変わらない態度に嫌気が差したのだろう。
告白してきたのも振ってきたのもあちら側だった。

その後はそこそこ良い店で一人飲みしていた時、逆ナンしてきた女性と一夜限りの関係を結ぶ。
長身でクォーターという彫りの深い顔だったから女には困らなかった。
番号を聞かれたこともあったが教えなかった。
その時は既に心に決めた人がいたからだ。

別にフリーでも構わなかった。
言っておくが性欲はあくまで淡白だ。
三・四十歳まで適当に稼いで、あとは物価の安い国でフラフラと人生を謳歌する。
子どもがほしいと思わなかった。
そばに置いておきたい女性もいなかった。
それが心に決めた人でも。
好意を感じていても。

呪術師を出てもう四年も経つのに、これ以上、大切なものを増やしたくなかった。

「貴女は…人を焚きつけるのがお上手だ」

「……え?」

「こんなに濡れていますよ」

ねっとりとした滴をすくいとり、蜜口にちゅぷりと指を沈ませる。

初体験なら今まで以上に優しくしたい。
それ故に初めて触れ合う瞬間だから。

「っぁ……あぁッく」

淫らな容器を執拗になぶると痺れたような声。
ぴちゃぴちゃと小さな波音を立てた。
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