【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第38章 呪術廻戦✿七海健人「夜の蝶」
下半身ばかり責めていたら性急さを感じた。
もう一度抱かれたいと思わせるにはどうすればいい。
前戯にたっぷり時間をかけるべきだ。
七海はビキニラインまで抑えて腰骨にキスを落とした。
ベッドに入ったからといって理性は飛ばない。
過去に一度も色情で溺れたことはない。
理性なんてのはそう易々と外れるものではないのだ。
「……っんぅ」
ブラウス越しでは得られなかった腰のくびれ。
くすぐらない程度に撫でていく。
バストやヒップはむっちりしているのに抱いてくれと言わんばかりの体形。
こんな体をみたら男は放っておけない。
ガリガリより寧ろむっちり体形の方が男を扇情させる。
の体形がベストとでも言おうか。
選ぶなら極上の肉質。
脂身がそこそこのった方が肉も魚も旨い。
食欲と性欲はある意味似通っているのかもしれない。
双丘にキスを落としてブラジャーを解いた。
「きれいな胸ですね」
「ん……ありがと」
丸い肉峰の上にのったツンとした乳嘴。
なぞってしまいたくなるような薄桃色の乳暈。
双方どちらとも平等に刺激を加える。
指先がじかに触れるのを待ち望んでいるように揺れている。
「貴女は口と指、どちらがお好きですか?」
前戯に時間をかけると決めたのだから知っておきたい。
もう一度抱かれたいと思わせる為に。
手探りで時間をかけても面白いが言わせてみたかった。
「両方でも構いませんよ」
わずかに唇が開いたのを逃さなかった。
言葉を遮ったのは失礼だったかもしれない。
この手法はどちらか選ばせることに意味がある。
だからわざわざ選択肢をふたつ与えた。
より所為を意識させるために。
要するに感じてほしいのだ。
「……くち、で されるのが好き…」
「いいでしょう。口でなぶってあげます」
左右どちらからいただこうか。
どちらも平等にいたぶってやりたい。
目についた右手の突起から舌でかすめとった。