【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第37章 呪術廻戦✿夏油傑「呪われた谷間」
全身を駆け巡った熱がまだ残っている。
スリスリと指の腹で乳首の擦られるのが気持ちいい。
もう一回、漏らしてしまいそうだ。
絡んだ舌が離れていくと、指先で弄っていた乳房のほうへ向かう。
「はうっ……」
乳房全体を軽く吸われ、離されると湿り気を帯びる。
硬くした舌先で先端を突く。
根もとから抉るように舐め上げられた。
「聞く前に触ってしまったね。続けてもいい…?」
「もぉ…意地悪、しないでください…」
「私も君を残して消えてしまいたくない。君の呪いは甘美で、私をビンビンに誘惑してくる。抑えが効かなくなってしまいそうなんだ……」
「傑さん……」
呪われた谷間。
誰かと愛し合いたいのにこの呪われた谷間のせいで、大切な人を幾人も消してしまった。
傑は言ってくれた。
消してしまった人たちは谷間の中で生きていると。
それだけ聞けて少しだけ安心できた。
封印されているだけだから、いつか戻ってきてくれるかもしれない。
そのためには傑の力が必要だ。
自分を心の底から愛してくれる夏油傑、ただひとりの為に。
「傑さんが必要です。絶対に、絶対に消したりしません。どんなことされたって、傑さんは愛してくれるから……どこにも行ってほしくないから」
「ああ、君が望むなら私は君の傍から離れない。私は呪詛師だ。呪いを式神として操る力を持っている。だから…私を怖がらないでくれるかい?」
「はい…。傑さんの呪いなら……」
呪いを目にするのは怖かった。
この世のものとは思えないひどく醜い姿。
人を食らう大きな顎。
その口で体を噛み砕く大きな歯。
人を捕らえるために生み出された大きいものから複数生えた手足。
牙を持った檻の動物よりも何より恐ろしい姿が呪いだ。
傑の操る呪霊ならばと信じ、傑は術式を組んで大きな式神を呼び出した。
「ひッ……」
「頭で理解しても、ノーリアクションってわけには行かないよね」
「だ……だぃ…じょうぶ、です…」
粘膜が露わになった表面。
ねちょねちょした粘液のようなものを垂らしている。
それに極めつけは触手が何本も蠢いていた。
「ひぃいいっ」
大きな目玉もいくつも付いていて、傑の式神だと分かっていてもは喉の奥の悲鳴を必死に堪えることしかできなかった。