【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第37章 呪術廻戦✿夏油傑「呪われた谷間」
「あの人たちは……人間、ですか?」
は座ると同時に当然の疑問を口にした。
人間と呪いが一緒にいるなんて不可解すぎる。
「いいや。ここで嘘を付いても仕方がないから本当のことを言うと、彼らは君がおそれる呪霊だ」
「じゃあ……貴方も?」
すると傑は「私はどう見える?」と困る返答をしてきた。
「私が君に力の使い方を教えてあげよう。君が消した魂はまだ、谷間の狭間で生きている。出口を探して解放できるかもしれない」
「えっ、本当ですか…!?」
「指で触って確認したあの時、わずかに生命反応を感じたんだ。君の力が弱まっているうちに調べたい。私も脱ぐから、君も全部脱いでくれるかい?」
はドキッとした。
傑も脱ぐ、という意味に反応したのだ。
袈裟を脱ぎ、僧衣を緩めたところから厚い胸板がみえた。
トクン…とまた胸の奥から鼓動が跳ねる。
一体どうしてしまったのだろう。
「なにも怖がることはない。身も心も裸になってを心の底から愛したいんだ」
優しく微笑んでくる傑。
──誰かを消すか…誰かを真剣に愛して満足しない限り、君は一生おっぱいに呪われ続ける。
は傑に言われたことを思い出した。
あくまで仮定の段階だが、好きだった先輩の時はたくさんおっぱいを触られても平気だった。気持ち良くて、もっと触ってほしくて、初めて自分から裸になろうと思った。
なのに先輩はおっぱいに憑りつかれたように貪ってきて、おっぱいにしか興味を示さないことを知って、本気で抵抗したら先輩は跡形もなく消えてしまった。
「私…二の舞を踏みたくなくて……」
「なにか思い出したかい?」
は胸を手に押しあてた。
おっぱいじゃなく自分に興味を持ってほしい。
おっぱいだけじゃなく自分を愛してほしいと。
「おっぱい…だけじゃなくて、色んなところも……その」
心の底から愛したいと言った言葉を疑ったわけじゃない。
ただ不安だった。
渇いた身も心も欲しくて疼いている。
傑になら何をされてもいいと思った。
もう一度確認するため傑に問いを求めた。