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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第36章 呪術廻戦✿五条悟「飴玉みたいな瞳」


ぴちゃ…ぬちゃ…と掻き回す水の音。

「っはぁ、ふ…」

至近距離で聞こえる飴玉が転がる音。
濃度の濃い息継ぎも合間に漏れ、五条の長い腕がの細い腰にまわってくる。

「っ……はァ…っ!ンぅぅっ」

わずかな隙間があった二人の距離が急接近し、より一層深いキスとなる。
舌を出して変な声が時折漏らしてしまったが、は負けじと応戦した。

次第にぬちゅっとした絡んだ水音だけになり、微かに聞こえていた飴玉の音は遠ざかってしまう。どこを探しても見つからないし、聞こえない。ひと呼吸おいて深く掻き回しても、甘い味や香りはするのにそこから飴玉の気配はしなかった。

「っはぁ、はーっ……はぁ…」

「。残念だけど飴玉はもう溶けて無くなってしまった…。だけど、僕とまだそんなにキスしたい?」

飴玉を溶かしきったというのに物寂しそうな声を出す五条。
はそんな甘えた表情に振り回されることなく、回した腕を解きながら冷静に問いただした。

「いくら何でも早過ぎます。飲んじゃないんですか?」

「それはナイナ~イ。だって僕、とたっくさんキスしたかったから、逆に溶かさないよう必死に足掻いてたくらいだもん。でも実際、からの熱々キスで高揚しちゃったから溶けて無くなるのも早かったけどねっ」

「……」

五条は自分の気持ちを解説しながらにんまりしたウザい顔をみせ、勝負に負けたは黙り込む。
──悔しい。
ゲーマーとしての意地とプライドを持つにとって、単純にゲームで負けることが悔しかったのだ。

「。まだゲームは終わってないよ」

「あっ!そうだった!」

「今度は僕が攻める番だ。何味がいい? 好きなの選んでいいよ」

五条はポケットの中からあらゆる飴玉を出した。
が選んだのは一番早く溶けそうなしゅわしゅわ系の飴玉。

「お目が高い! これは僕もちょっと本気を出さないとねっ」

袋を破って口の中に放り込む。
それが勝負の合図となって、五条はに抱きついた。

「ンンッッっ──」

「賢いなぁ~。口を閉じるっていうのも禁止にしてないからね。けどそれも、いつまで持つかな?」

ニヤリと笑った五条は唇を離し、大きな手を動かして体中をまさぐってきたのだった。
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