【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第36章 呪術廻戦✿五条悟「飴玉みたいな瞳」
外国人さながらの高い鼻と彫刻のような整った横顔が、ケラケラとおかしそうに笑い声をあげる。
「えっ!? な…なんで笑うんですかっ!」
何かおかしいことをしただろうか?
真剣に取り組むは理解できず、顔をしかめた。
「いや~、ごめんごめん。可笑しくって。いや、本当に笑うつもりなかったんだ。でもが、あまりにも可愛いキスしてくるから我慢できなかったんだもん」
「こっちは真面目にやってるのに…。ひどいですっ」
「もぉ~、怒った顔もラブリーだなぁ。じゃあもう一回。ちゅっ…としてみて?」
覗き込んできた顔には、まだやに下がった顔が残っている。
どうやら、ちゅっ…としたキスが原因のようだ。
そもそも浅いキスじゃ飴玉にさえ届かない。
本気で勝ちを狙うなら、逃さないように舌を捻じ込み、奪いに行くしかなさそうだ。
「!……」
は五条の首に両腕を回した。
目隠しの奥にある瞳を見つめ、の覚悟を察した五条は真面目な顔になった。
「五条先生。もう少し腰を下ろしてくれると嬉しいです」
「うん。いいよ…」
つま先立ちになったは薄っすら開いた五条の唇を最初に舐めた。
お互いの生温かい呼吸がかかって妙な気分が高ぶってくる。
首に回した両腕をしっかり組み、勝利を目論む舌を奥へと進めた。
「……ん」
唇の向こう側を舐められた五条は低い吐息を漏らした。
突き出した舌を引っ込めると、ぴちゃ…っと跳ねる水音。
次は探るように舌を動かしたら五条の舌がねっとり出迎えてきた。
「んん……っっ!?」
ビクッと肩を震わしたは慌てて顔を引いた。
の純粋な反応を楽しむ五条は、またニヤニヤしだす。
「先生……っ」
「舌を出しちゃいけないとは誰も言ってない。更にもう一つ言っておくと、チンタラしてる間に飴玉はもう半分以上溶けてしまった。思ったより早く決着がつきそうだね」
「まだ負けてませんからっ」
不敵に笑みを立てた五条に、はめげずに唇を付け合わした。