【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第34章 ハイキュー✿松川一静「ワンナイトラブ」
ベッドの上にうつる二人の男女。
それは正しくは俺と。
あのとき、喫茶店に行く選択をしなかったら出会えなかった。
別の形ですれ違うことがあっても、間違ってはこうはならなかっただろう。
「ほら、見て。自分が犯されてる姿」
「っは…、あぁッ…」
「さっきまで余裕で喋ってたのに急に黙っちゃって…。俺の犯されて、気持ちいいんスか…?」
「ぁ゛……ん、きもっ…ちいい…!」
「ほんとに?俺に全部話したくなっちゃうくらい気持ちいの?ねえ」
「…ん゛!!…ぐぅッ…」
四つん這いにさせて好き勝手に犯している。
繋がった部分を揺らして、自分の匂いを残すように粘膜を揺さぶる。
けれどその口は一向に開かない。
「やっぱ嘘なんじゃん。なあ、ホンネ言えって。言わされていう気持ちいいじゃなくて、アンタの心の叫びを聞きてえの。俺は」
「っ゛……んゃあ゛ぁ゛…!!ちくっ…び…い゛い゛っ」
「乳首がなに。こんなに乱暴なことされて気持ちいいの…?なあ」
1時間前に会った同一人物だとは思えない。
真顔がこわくって…、でも品があって…、欲求不満で…、割り切りがよくて…、そこまでビッチじゃなくて…、リード取られたらこのざま。
じつは乳首も弱いのかと思って、グリグリして押し込んで、引っ張って、指先でこすったりするとビクッ…ビクッと面白い具合に悶えた。
「腰逃げてる。なあ、これホンネ…?」
「まっ…たぁッ、あ゛………い゛くぅうううぅ…!!!い゛……うぅう…」
「あ、……今度は俺もイキそう。もうちょっと頑張ってなー」
「あ゛ッ…あ゛ぁ゛ー……!!」
これはどこまで演技なのか。
この滲んだ涙も俺をもてあそぶための偽物なのか。
「あー……出そ」
出そうになって反射的に腰を早く打ちつける。
口に出しちゃったときは全部包まれてなかったけど、ドプッ…ドクドクッ…とのなかで脈を放った。