第34章 ハイキュー✿松川一静「ワンナイトラブ」

繋がったところが未だにうねうねしてる。
口の横から唾液がはみ出してて、キスして拭ってやる。

「っンむ……はー…んんっ」

最初にキスした時より熱い。
無防備な声も混じってる。
呼吸できるところを塞がれて必死に息しようとしてる。

年上だけど可愛い。

顔色も紅潮して熱っぽくて、力の入ってない手のひらに指を絡ませて握り合う。

「なあ、大丈夫……？まだイケるよね？そっちがイケないわけないよね？？」

「っはあ、あ………ぁ！？やっ…ぁあああ！！！」

だらんとした身体が強張った。

挿入したものを再び打ち付けて、手を握ってるから抵抗なんて出来ていない。
指に力入ってないし。
負かされっぱなしだったマウントを獲れて、俄然ヤル気に満ち溢れる。

「あ、ぅあ゛、ぅ……んぁああ……！！」

「初めてでこんなに感じてくれるのは嬉しいんだけど、俺…まだイってないんだよね」

「お…ァあ…っ！！」

「アンタが足らないところを満たすように、俺も足らない部分…アンタで満たしたいんだよ」

が肉欲を求める理由が分からない。

実は彼氏がいるとか、夫がいるとか、そっち方面はあんま考えたくないけど。
夜の相手がほしいなら俺がなってやる。


パンッ！パンッ！パンッ！


だからその目で俺をみろ。
睨んでいいから。

「…あ。そーいや、後ろにちょうど良いのがあったな」

体の向きを上下反対にさせ、鏡張りのところに頭が向くようにバックから突くことにする。

「ぅ、ぐうッ…！！ぁ゛……」

女の髪を引っ張るのは趣味じゃない。

やり過ぎだと思ったから、顎の下をぐっ持ち上げて鏡張りに見えるように歪んだ顔を見せつけてやった。