【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第34章 ハイキュー✿松川一静「ワンナイトラブ」
「っん……」
「くち…少し開けて…?舌も……」
静かに囁く声。
唇が重なって、開けた口の隙間から舌が入ってきた。
ぬるっと舐めてきてゾクゾクする。
もちろんイイ意味で。
身体もくっ付いて柔らかい胸が当たってくる。
首に回している腕がなんとも愛おしい。
の腰に腕を回して、ぴちゃぴちゃと目をつぶってキスしてくる。
(…ますます惜しいな…)
腕のなかに閉じ込めたら、もっと勿体ない気がした。
愛しさが増したっていうのかな。
がほしい。
いやらしい音を立てて降り注ぐキス。
唇も口の中も、頭溶けそうなくらい気持ちいい。
(…なんか、押し倒されそ…)
腰に腕を回したからバランスが悪くなった。
それよか意図的だったな。
床上手はそう簡単にはハマってくれそうにない。
気付いたらマウントを獲り返されて、ふかふかベッドに背中を付けていた。
「んふ……」
「っ…」
薄っすら微笑まれた。
俺が下になった後もぬるぬると口の中を舌で掻き回された。
マウント獲られた後のキスはすごかった。
頭溶けてさらに掻き回されるような。
そんで、ちょっと息切れして余裕ない顔を見られちまった。
お互い息のあがった顔を見つめ合ってたら、唇から引いていた糸がプツッときれた。
「もっかい…キス、したい」
「ふふ…。物好きね」
セックスっていったらキスするのも定石だと思ってたけど、ワンナイトだったらナシなんだろうか。
身体=性処理だけが目的な行為。
そう考えたら足りない部分を埋めればいいだけであって、キスは必要ないのかもしれない。
ちゅっ…くちゅ…
口では言ってないけど俺はに惚れた。
だから当初の目的はセックス=童貞卒業だったけど、どうやったら彼女になってくれんのかなって、そればっかり計算しながらキスしていた。