第34章 ハイキュー✿松川一静「ワンナイトラブ」

舌が上にのぼるにつれ、お股をビクビクさせてた。

「あっ…っはぁ…」

の表情はひどくそそった。
好みの顔つーかたぶん一目惚れ。


ぐちゅ…ぐっちゅ…ぢゅるる


鼻腔が近いからこもった匂い。
エロい匂いを堪能しながら熱い舌を押し当てる。
押し立てた舌を動かす。

唇も押し当てて吸い上げたりして、色々と試しての反応をみた。

「あっ…は……はぁッ…」

イイ声。
イイ反応。

（…顔、もっと近くでみてえな…）

一目惚れからのたぶん好き。

ビッチというよりセクシーなお姉さんのことが知りたい。
今夜限りだけじゃなくて継続したい。
チンコじゃなく気に入られたい。
身体も心も求められたい。

開脚する腰の横に手をつき、ずいっと顔の近く寄せる。

「キス…、していいよね？」

まじまじと至近距離から見つめ合う。

やっぱ目が合ってるのって幸せを感じる。
今だけは二人の世界なんだって。
沼にハマったみたいに。

「んふ……いいの？私が貴方のはじめて、もらっちゃっても」

「して…？キス……」

「じゃあ…。一番激しいの…しちゃおっか」

は首に腕を回して、ふっくらとした唇を押し重ねてきた。

柔らかくて、ぷにぷにしてて、顔全体が熱くなる。
唇同士が重なって撫でたように動く。

「は……っん」

あらためて見ると濃いメイク。
本来の自分を覆い隠してるみたいな。

太めの眉とか…
目尻のあがった線とか…
瞼の上にのったグラデーションとか…
色気を出すために塗り足した赤いルージュとか…

なんつーか。
素でもったない気がした。