【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第34章 ハイキュー✿松川一静「ワンナイトラブ」
まだ出逢って1時間も経っていない女の人は俺の前に立ち、二の腕やら胸筋を優しく触ってきた。
これまでにない至近距離。
厚着の上からでも触れられてドキドキしないはずがない。
「へえ…。鍛えたイイ身体してるね」
「…最近まで部活してたから」
「ええ!?ちょっと待って。え、もしかして高校生……?あれ、大学生って部活っていうっけ」
「いま高3です。制服似合わないかなり老け顔なんで、俺」
「へえー…高校3年生。ビックリ」
驚いた声をあげ、目をパチクリさせる女の人。
落ち着いている男に飢えた美人だと思ったけど、目を大きく開いたりして、キュートな豊かな表情もするんだなって。もっと色んな表情を出させたいと思った。
「高校生だからナシっていうのは、無いっスよね…?」
「え?……まあ、いいんじゃない?私気にしないし」
「そういうお姉さんは、いくつ何ですか…?」
その質問はタブーだったか。
俺は高校生だと答えたから合理的だと思ったんだけど、女性に年齢を訪ねるのは失礼だっていうし。
「さっきの質問ナシで。下の名前…教えてもらいたいっス」
「教えてあげても良いけど、先にキミから教えてよ」
「…一静…」
「漢字はどうやって書くの?一番の一に…誠実の誠?」
「いや…、静かな方です」
「一静…くんか。いい名前だね」
「俺の質問にも答えてもらってもイイっすか?」
「私は、。それ以外は教えない」
「うわ…。悪いオトナ」
俺は年齢、下の名前の漢字まで教えたのに呼名しか教えてくれないだなんて。
まあ…ミステリアスさがあって面白いけど。
下の名前だけ教えてもらっただけでも十分良しとするか。