【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第7章 名探偵コナン✿怪盗キッド「化粧室」
「──っ!!」
「濡れてる」
自分でも触らないようなところを触られ、は凄まじく焦り始める。キッドは慣れたような手つきでショーツの布の部分だけでなく、空いた手でも尻や太腿など全体的に撫でつけてくる。
(どど…どどどどうしよう……っ!!)
キスや胸を触るくらいなら…と流されていた。しかし、どう立ち振る舞って分からないは、とりあえず声が漏れないように両手で必死に口元を抑える。すると、キッドはジッと不思議そうな顔で見詰めてきた。
「さんって……恋人、いたよね?」
「……20歳頃に、1人…」
「さん可愛いからモテるでしょ?初心な反応で俺を喜ばせてくれるのは嬉しいけど、まさか処女ってことは~………………えっ、マジ???」
がコクッと頷くと、キッドは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして碧い目をパチクリさせている。そんな様子を見て羞恥心に駆られ、両手で顔を覆い隠す。
「えっと……。彼氏とそういうことしなかったの…?」
「い…一緒にご飯食べたり、手を繋いだり……キスしたりしたけど。……そ、その…裸で…そーいうのは…」
「…」
それを聞いたキッドは黙り込み、はますます自信を失ってしまう。この年で処女は重かったのだろうと思われて、悲しくて、涙が零れそうになる。
「………、前の彼氏にはガード固すぎって嫌われちゃって、友達から痛いとか…血が出るとか…そーいうこと聞いたら……出来なくなっちゃって…ッ」
は声を堪えて、流れる涙をごしごしと拭っていると手首を押さえられ頬に優しく口づけられる。
「ごめん…。俺が初めてなんだと思ったら嬉しくって。さんのこと知った気でいたのに全然だな…。恐がらせちゃってごめんなさい……」
シュンっとした顔で謝らせてしまいは何だか申し訳ない気持ちになる。
温もりの残った唇が離れていく。
また嫌われて呆れられてしまう。
元彼の言葉が脳裏に浮かび、キッドの服の裾をちょっぴり摘まむ。
「……触って…」
「…しかし」
「貴方に抱かれたいの……っ!!」
恐いのは後先変わらない。もっと温もりに浸かりたくて、その両腕に包まれたくて、触れるだけのキスを頬に当てた。