【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第33章 ハイキュー✿花巻貴大「世界に幸あれ!」
は背中が見えるようにタオルをずらして、日焼け止めクリームを塗る以来の密着度に幸福感を覚える。
海行ったときは周りに人がいたから肉欲抑えられたけど、二人きりだと色々気まずい。
仏になれ、俺。
「おーし!たん、終わったぜ。俺の背中もきれいきれいして~?」
「うんっ、マキたん椅子に座って」
「はぁーい」
ムードを楽しめ俺!
イチャイチャを楽しめ俺!!
襲おうとか考えんじゃねえ俺の息子!!!
バカップルになるのはある意味、肉欲の歯止めだったんじゃないかって思ったり。
バカはちょっと素のところもあるけど、イチャイチャするのは楽しかったし、俺のモンだって言い触らさなくても雰囲気で伝えられたから寧ろプラスなんだけど。
「痒いところありませんかぁ~??」
「肩甲骨のところお願いしたいかな~」
「はぁーい。ひゃあ!!…な…なんか…鳥の翼でてきたぁ」
「俺、実はトリのヒトとかいて鳥人だったんだよね」
「ひぁぁ…浮き出て動いてるぅ~」
お茶目な一面をみせて、やらしー雰囲気を吹き飛ばす。
そうでもしないと俺の息子が限界を迎える。
触って触られたりしたら爆発しちゃうのは当然だろ!?
前側は自分たちでなんとか洗い終えて浴槽に浸かる。
いつもの指定位置みたいには背中を預けるように座って、テレビで洋画なんかを流して見たりしていた。
…んで。
俺は手を出さないように浴槽のふちをがっちり掴む。
それはなんでかって…?
身体に腕を回したら……もう…、ほんとマジで限界なんだってことを分かってくれ。
「バラのいい香りするね~」
「おう…。花びら浮かべるくらいなら、家の風呂でも出来そうだよなぁ…」
「うん。桜とか…チューリップとか、やるなら花びらが大きい花がいいよねぇ」
「あー…下手したら排水溝やっちゃいそうだもんな。あとは…そうだなぁ、ハスの花とか?」
「ハスの花なら、花びらにしないでそのまま浮かべときたいかなぁ」
「じゃあ今度…、入浴剤買いに行こっか。癒されるし、一緒に楽しめるもんな」
「うんっ」
も花風呂は気に入ったみたいだ。
普通に入浴するのもやりたいけど、この時を思い出す思い出にもなるだろうから…。