【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第33章 ハイキュー✿花巻貴大「世界に幸あれ!」
ラブホのお風呂は感激するほどすごかった。
イルミネーションみたいに幻想的にランダムに色が光って、これは所謂レインボーバスっていうやつらしい。それに加えブクブクって気泡も出てきて、浮いた花びらが泳いでいる。
「なんか…風呂暗くして入ったことねえから、夜行性になった気分する」
「なんか分かるかも。レインボーの色とか普段見ないから、特別な感じがするよね」
天井の照明はなし。
足元だけ控えめな照明があたり、ランダムにユニットバスが光っている不思議なバスルーム。
「シャワーあっつくない?ヘーキ??」
「うん。ちょうど良いよ」
は身体に巻いたタオルがズレないように両手で押さえている。めちゃんこかわいい。
俺はの髪を揉むように洗って、時折目を瞑るモンだからキスしたくなる。
でも、今ここでキスしたら絶対止まらなくなる。せっかく楽しいお風呂なのにそっちばっかりに気が向いて、ムードも楽しんた方がいいのかなって…肉欲を我慢する。
「おし。んじゃ次、カラダ……」
…次。
ど、どどどどど…どうすりゃいいんだ!?!?
見んなって言われても絶対見ちゃうよ!!
だって俺、男の子だもん!!!
ちらちらと下ろしていた視線をがっつり落として、タオルが張りついている身体の滑らかな曲線。
男みたいにゴツゴツしてなくて丸みを帯びた柔らかそうな線。
濡れた髪とか、肌に張りついた滴とか、締めた脇とか、隙間からのぞく谷間とか、くびれのある上がった腰とか、すらりと伸びた内腿とか、綺麗なつま先とか…。
「…せ…なか、お願いしても…いい?」
「…お…おうっ…!!」
俺の気合いの入った返事に、はクスっと笑みを立てる。
本当は押し倒したいんだっての…!
って言いたかったけど、ボディーソープをごしごし泡立てて気を紛らわした。