【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第33章 ハイキュー✿花巻貴大「世界に幸あれ!」
俺は、金田一と国見が二人で話しているのを見つけて、ちょいちょいと手招きした。
金田一「…なんスか?」
「お前たちにいいモノを授けよう…!手ぇ出して」
国見「ゴミとか虫じゃないですよね?」
「ンなもんポケットに入れてるかよ!警戒するような悪いもんじゃねーから」
金田一は両手、国見は片手を出すと、俺はクレーンゲームの手みたいに上まで運んで、パッと開いて二人の手のひらにいいモノを落とした。
金田一「?……な、んスか。コレ…」
国見「…」
「紳士の必需品、コンドームちゃんだ。お前ら彼女もいないドーテーだろうし、そういうの持ってねえだろ?お守り代わりとして持っておけ…!」
金田一「い、いいんスか。ありがとうございます…」
国見「使う機会あったら使わせてもらいます」
「お、おう。国見がそんなに素直に受け取るとはちょっと驚きだ」
金田一は気になっている子がいると言わされていたが、国見も好きな女の子がいるのだろうか。
深く詮索することは止して、残りの1個はどうしようかと踝を返すとレーダー(視線)の先に松川を発見。
「おーい、って松川!俺と目ぇ合ったのにクルっと方向転換すんな!いいモンやるからっ」
せいやぁ!…と、カルタを叩くときみたいに、松川の手のひらにペチンっと乗っけると、モノをみた松川は首を傾げた。
松川「……なに。に使わねえの?」
「毎晩とイチャラブしてヤリまくってるし、いっぱい持ってるから。餞別ってことで!」
松川「…センベツねえ…」
意味深な顔をしてアヒル口をあげる松川。
どうも、とお礼を言い残して松川はその場を後にし、誰もいなくなったのを確認して渇いた空を見上げる。
「……他人と比べなくたって、俺はのことを大切に想ってるんだ。…だから…、むやみに焦る必要なんてねえ」
のことが大好きで、他人に自慢したいほどのことを大切に想っている。
彼女はいるけど、彼女のいないアイツらと立っているマウンドは同じ。
毎晩ヤリまくってると嘘をついて、実際はキス以上のことはやったことがない。の裸は妄想のなかでしかない姿だった。