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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第32章 黒子のバスケ✿今吉翔一「道ならぬ」


実際なにをするのか教えてくれないまま解散し、その日は少しだけ…なかなか寝付くことができなかった。

相手はあの今吉翔一だ。

何を試してくるか全く想像がつかない。本番はやらないということは、手で体を触られたり…あとは何だろう。身体を舐められたり、理解はあるといったから唇へのキスはしてこないだろうと思うけど。

翌日の放課後。
後輩たちと文化祭準備について進めていた。

─「先輩!レイアウトってこんな感じでイイっすかね?」

「どれどれ見せて。ん~…うんっ!最高!」

─「よっしゃ!」

─「先輩。これ確認してもらっていいですか?」

「どれどれ~」

生徒会の文化祭準備が終われば、いよいよ実行委員会を通してクラスへの周知を行う。

楽しめるもの、感動できるもの、思い出に残るもの、後輩たちと力を合わせて形が出来上がっていく。

今吉も予告通り何度か顔を出しにきて、下見しに行ったお店への買い出しも難なく終えることができた。

「重そうやな。片っぽもつで?」

「今吉の方が重そうじゃん。これくらいヘーキ」

「男がこう言うたときは素直に甘えたほうが可愛げあるで~。ほら、片っぽ寄こし~」

段ボール箱を抱えて、手荷物も持っているのに今吉は何食わぬ顔で荷物を持つといってきた。は右と左に握っているものを量りにかけ、今吉の出していた指にかけてあげた。

「あ…これ。こっちのが絶対重いやつ!」

「どーせ私は可愛げがないですから」

「せやな。可愛げがないって自分でいうところも可愛えわ」

「……家まであと1kmあるから、指もげそうになったら教えてね」

「物騒なもの言いかと思ったら男気もええな」

「誰も持つとは言ってない」

「え~」

今吉の困った眉毛は見ていて面白い。

何食わぬ顔で飄々としているより可愛げがあって、時折見せる大人っぽい表情より親密感がわく。の住む家まで到着し、荷物を玄関先に並べていった。
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