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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第32章 黒子のバスケ✿今吉翔一「道ならぬ」


セックスとは、
好きな人と愛情を確かめる行為。

性欲が全くないとは言い難いが、初めてシた時は「こんなものか」と思ってしまった。しかし友達は気持ちイイとかいうので、理解し合えないと思ってしまい相談できなかったということもあるのだが。

「原因はどちらにあるにしろ、試すのが一番やろ」

「いやぁ…。そう言われても…相手なんて、見つからないし」

「目の前にいるやん」

「?」

「ワシのこと男として見れへん?」

板に張りついたような笑みはいつもと同じのはずなのに、何か纏ったものを感じてしまう。「冗談でしょ」と軽くあしらえば良かったのに、ひどく動揺して口が動かなくなった。

(……今…吉と……)

「彼氏君のこともあるしな。本番はせえへんで。自分で言うのもアレやけど理解はあるつもりやし、あくまでお手伝いだけやからな。決めるのはちゃんや。…どないする?」

理解している。
本番はしない。
あくまでお手伝い。

今吉は普段から部活で忙しそうなのに、人生相談を聞いたついでに手助けしてくれようとしている。甘えるという言葉は適切ではないが、試してみたい…という気持ちに強く傾いていく。

「彼氏君とこれからもずっと仲良くしていきたいんやろ?大好きなのに一緒に感じられんってホンマ辛いよな…。相手を思うぶん、相当辛かったはずや。嘘もいい思い出にして、彼氏君が離したくないくらいイイ女になってメロメロにさせればいいんや」

「……、」

彼氏のため…。
雄星のために女として磨きをかけたい。

他の女の子に現を抜かすような彼氏ではないけれど、もっと女として求められたい。

応えたいという気持ちが強くなり、は首を縦に振ったのであった。
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