【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第31章 名探偵コナン✿服部平次「先生へ」
夜道を車で走り、ホテルのレストランに案内された個室の席に着くと、そこから見える夜景はとても綺麗で目を奪われる。
「わあ…」
「気に入ったか?」
「はい!こんなところでお食事できるなんて夢見たいです」
「はは。そりゃ大袈裟ってモンだ」
コース料理が運ばれ、ナイフとフォークを使って口に運ぶけど、頭のなかは目の前でワイングラスを傾ける先生のことでいっぱいだったりする。
…これを、食べ終わったら…
先生に初めてを捧げられる。キスよりもっと熱くて、愛し合えて、深く繋がることができる夜の営み。
「アルコール飲んでないのに顔真っ赤だぞ。飯食いながら、なにやらし~こと考えてんだ?」
「っ…いいじゃないですか。先生が、私のこと大切だとか大事にしたいとか言って、相手にされてないんだと思ってたから…」
「なにかと理由つけて不安にさせて悪かった。を大切だと想う気持ちは本心だし、大事にしたいって言っておきながら傷付けて悪かった…」
「先生……。っえ?」
静かに鳴っていたBGMと照明が変わり、先生は私の前までやってきて片膝をついて、箱をパカッと開いて指輪を渡してきた。
「俺と、結婚してください」
ダイヤモンドの指輪がキラキラと美しく輝く。
結婚を前提に付き合っていたけれど自覚は薄くて、そう遠くない未来はいつなのかも具体的に分かっていなかった。私は先生早く抱かれたいと思っていたのに、先生はこの日のために…この日になるまで大切に待ってくれていた。
「…はい…っ」
初めて告白されたときみたいに涙を流して、指輪を左手の薬指に嵌められる。
先生への想いが溢れ出して、幸せで…、ドアを開けて客室の部屋に通されるとベッドの上にバラの花びらがデコレーションされてあった。
「本当は、成人するまで我慢するつもりだったんだけどな。が毎日可愛いモンだから、我慢できなくなっちまった」
「…先生…」
「好きだ、。愛してるよ…」
先生は後ろから抱きしめて、見つめ合って唇にキスを落とす。
バラの匂いに誘われるようにベッドに横になり、これまでにない甘くて幸せな温もりを重ね合ったのであった。