【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第31章 名探偵コナン✿服部平次「先生へ」
高校卒業後は工場への就職が決まり、片親である父に先生が直々に頭を下げにやってきた。
自分は高校の教職員であり、一人の女性として好意を寄せていたこと、将来結婚のことを視野に入れて同棲生活をしたいと申し出た。もちろん父は一度だけでは首を縦には振らなかった。
私は頑なな父の考えに納得できなくて、勝手に先生の家にあがり込んで寝泊まりして、その度に先生は頭を下げて、そんな日々の繰り返し。
半年かかって父はやっとサインしてくれた。
夢のような同棲生活がスタートして、先生は特別扱いしてくれるけどキス止まり。腕を回してきても服の上からしか触ってこなくて、私は性欲に飢えたケモノみたいに先生の背中ばかり追い掛けていた。
「…私って、そんなに魅力ないですか…?」
「は?…急になに…」
「私…微乳だし、可愛くもないし、子供っぽいから…、だから先生は抱いてくれないのかなって…」
「………」
先生は咥えていたたばこを灰皿に押し付けた。近くにしゃがみ込んだ先生は涙を流しそうな頬を撫でてきて、頭をぽんぽんしてきた。
「あと20日待って。少し遠くまでドライブして、夜景が綺麗なレストランで飯食って、ホテルでを抱きたい」
「!!…」
「だからその日は俺のために空けとけよ?俺と1泊2日のデート印つけとけ」
質問をかわされたと思ったけど、私の足らない頭はホテルのことでいっぱいになる。そんな私の心を見透かすように先生は笑って、私は頬を真っ赤にするのであった。