【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第30章 ハイキュー✿宮侑✖宮治「狐に化かされた」
薄暗くて光なんて差し込んでないのに、夜行性の獣のように4点の瞳孔が…光っている。
侑「…なんで、後ろに下がるん?」
治「…奥に行くの、怖かったんとちゃうん?」
侑「お行儀よく、靴脱がへんとあかんで?」
治「脱いだ靴は、きちんと揃えんとな?」
侑「さん、尻もちしながら歩くん?」
治「さん、後ろ見てみい。……もうそこ、行き止まり」
にやりと口角をあげる双子の兄弟。
畳の床をこすってきたから手のひらの感触がザラザラする。
二人が追い詰めるように一歩一歩踏んできたから、残された逃げ道…後ろに下がることを強制的に選ばされただけ。
…怖くてまとも見れない。
「……ご…ごめんなさい……」
侑「なんで謝るん?さん、なんか悪いことしたんか?」
治「何もないのにとりあえず謝るんは良くないと思うけど、どうなん?」
「……………」
侑「だんまりか。…俺ら、2歳下のガキんちょやで?でもまア、腕力も体力も地形的にも俺らん方が大分有利やけど」
治「さんが勝てるところゆうたら…、柔らかくて温かい場所使こうて…俺らが虜になるまで頑張ることくらいやろ」
侑「サムの言うたこと、分かった…?その反応みたら諸バレやけど、もっと優しく砕いて言うたろか?」
治「お礼……してくれるんやろ?ここが自分の家やと思って、一生懸命サービスしてや?」
「………っ」
身体は震えている。
この状況は察する他ない。
脳裏にあることは男女の営み。
…キスの経験はあるがそれ以上は知らない。
(……泣いちゃ駄目ッ。これがお礼だと思えば……)
は汚れた手を払い、相手が高校生で…自分より年下だったから覚悟は思ったより早く決まった。
これ以上、ひどいことをされたくない。
その思いを抱いて、侑の…制服の社会の窓を開いて、窓のところから槍のような肉の塊を取り出した。