【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第6章 名探偵コナン✿沖矢昴「好奇心」
「これ……何だか分かりますか?」
「……手錠…ですかね?」
「正解です」
沖矢はに両手を出すように告げて、説明しながら細い手首に巻き付ける。
「警察官が使っている冷たい金具は食い込んだら痛そうですが、こちらは皮で出来ていて、内側にファーが付いているので手首が痛くならないでしょう?」
「あ、はい。全然痛くないです。思ったより頑丈ですね…。しっかり固定されていて…手の自由が利かないです。……なんだかピンク色で可愛らしいので、これだったら逮捕された気分にはなりませんね」
「ふふ、そうですね。では……これは何だか分かりますか?」
また可愛らしいピンクのものを目の前に見せつけ、コードで繋がっている小型の玩具。先には小さい卵型のものと、反対側には長方形のつまみのスイッチのようなものが付いている。
「ん~………。小さなマイクスピーカーみたいなもの…ですかね…?」
「不正解。…ヒントを差し上げましょうか?」
「んー…そうですね。お願いしますっ」
沖矢はソファーに座っているの背後にまわるとスイッチを入れ、モーターが動く音を鳴らす。
「失礼しますね。これを……こうして…」
の黒い髪の毛を横にかき分け、後ろ首辺りに触れさせる。
ヴィィィィ…
「あの~…。もうそれ、答え教えちゃってませんか?」
「いいえ。貴女が思って言うほど単純じゃありません」
沖矢は薄いブラウスの上から鎖骨の間に微振動のするものを宛がい、後ろから手を回しているためか…少しの頬が赤くなっている。
(……どうやら…初心みたいだな)
「今まで、恋人はいらっしゃらなかったんですか…?」
「えっ?!い、いきなり、そんな……」
「ふふ。可愛らしい反応ですね。いじめたくなっちゃいます」
「っ…」
沖矢の言葉には耳まで赤くしている。
「震えているものを肌身で感じて、どう…思いますか?」
「ふえ?……え、ええっと、その……ちょっと、こそばゆいです」
(…この震えが恋しくなったら、貴女もきっと欲しくなる……)
「直に分かりますよ」
「えっ…?」
は顔を上げると、沖矢はにこりと微笑んだ。