【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第28章 ハイキュー✿金田一勇太郎「リライト」
部屋は思ったよりも狭かった。
ベッドからガラステーブルを挟んでソファーがあり、斜め前にテレビがある。
レースカーテンだけ掛かっていて、ベランダで寛げるような白いイスとテーブルが置いてあった。
「あ…のさ。こっちのカーテンも閉めてもいいか…?」
「…うん」
勝手に閉めたら威圧感を与えるんじゃないかと思って、念のため確認する。レースだけじゃ心持たなくって、遮光カーテンで遮ることによってより二人っきりの空間が増してしまうけど…。
俺はそういう目的でホテルに入ったんじゃない。
ピンク色のことはどうしようもなく考えちまうけど、自制心ならちゃんとある。
がソファーに腰を下ろし、俺もその横に腰を下ろす。
足を開いて座ったらの膝につく、狭いソファーで…内股になるのも格好悪かったから、ちょっとだけ触れたくって股を開いて座った。
「………」
「………」
物事を整える沈黙。
場所を選んだのはだけど、連れ出した俺から話を切り出すのが筋だろう。
「……」
「…」
「俺が…1年のときに告白したの、覚えてるか…?」
「…うん」
「俺……幼稚園んときからずっとのこと見てて、一緒に遊んでた頃は…その…、可愛いな…くらいにしか思ってなくって…」
「…うん」
「中学校になってから…もう、あんま喋んなくなって…。同じクラスにもなれなかっただろ…?」
「…うん」
「制服着てからさ…。一段と、可愛くみえて……。もう、そん時から…すげー可愛くて、恋人がどうとか…そういう話とか…周りの連中とか…するからさ…。はどうなんだろうって…、毎日考えるようになってた」
「…うん」
「しゃべり掛けたいけど、時間空いちまうと…な。突然話し掛けられたら…やっぱ、ビックリしただろ…?」
「…うん」
「あれから5年…経ったけどさ…。が気になるって言ってくれたこと…すげー嬉しかった。晴れ着姿めっちゃ可愛かったし、綺麗になってて……」
「…」
「好きです。俺と…付き合ってください」
人生で二度目の告白。
あん時は下を向いていて見えなかった顔。
は耳まで真っ赤にして、小さく…でもしっかりと頷いてくれた。