【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第28章 ハイキュー✿金田一勇太郎「リライト」
二人で歩きながら話すっていうのもアレで、どこか静かな公園でもって思って歩いてたけど…。
「…ここにしよ…?」
「え、…ぁ…あぁ…」
街中にあったHOTELの前まで来ていたらしく、が先に入っていった。
ん?あれ、いま俺なんていった??
HOTELって言ったよな。
え、まって。
ほ…ほて、ほて……ホテ…ル…って。
普通に入りやすい雰囲気だったから普通に入ってしまった。
入口に食べものあるよ、みたいなのぼり旗があったから普通に入ってしまった。
は受付のスタッフさんとやり取りしているし、俺は現状に整理がつかず足が動かなくなってしまった。
(…ホ…テル…って、……ああ、いやそうだよな。雨しのぎとか…足休めとか…そんな感じだろ。そうだよ!そうに決まってんじゃねえか!あはは~…なに焦ってんだよ俺。なに期待してんだよ俺ぇ…)
「…行こ?」
「お…おうっ!」
エレベーターに乗っても心臓はバクンバクンいっている。
ホテルとか合宿とかで普通に入ったことがあるけど、異性と…なんて初めてだし、このエレベーターの中だって正直いってやばい。
…二人っきり…。
俺が同窓会抜け出すことを決断したんだけど、二人っきりの空気がハンパない。
色んなやましいこと考えちゃう…!!
「502号室…ここか」
「…」
ついに開けてはならない扉が開いてしまう。
いや、話すだけの場所だからなんてことはない。
ヘンな期待すんな俺。
まだ気になってた存在って話だし。
存在=付き合う=童貞卒業ってテンポ良すぎだし。
「う、ぉ…」
部屋の中に入ると、目の前にみえたベッドの存在にヘンな声が出てしまった。