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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第28章 ハイキュー✿金田一勇太郎「リライト」


横に座っていた女の子はやたら俺に話し掛けてくる。
ちょっとアルコールの匂いがして酔ってんのかなって思ったり…。

「やっぱり身長が大きいと手とか大きいんだね~」

「まあ…ブロックとかするから、手がデカい方が優に越したことはないけど」

女の子からしたら自分はデカいだろう。
身長が伸びて2m…は行かなかったけどそれくらいはあるし、自分の手のひらを見ていると女の子が自分の手を重ね合わせてきた。

「わあ、すっごーい。指の第一…第二くらい全然ちが~う!金田一くんの手、大きくて頭撫でてもらいたいな~」

「え?……」

酔ってんのこの子?
…と距離が近い女の子に少々困惑を覚える。
女の子の頭に触れるのはそれなりに気が引けて、別の話題に切り替えようと思ったら、密接するように左側に温もりを感じた。

「っえ……」

「こんなに手ェ大きくなったんだ。成長したねえ…」

「っっ…」

距離がある方の、女の子が触っていた手を引き寄せて、が俺の手に手のひらを合わせてきた。
ドクンっと大きく脈が跳ねて、胡坐を掻いていた足が少し縮こまる。

「あれえ?おかしいなぁ…。ちゃんって、金田一くんと仲良しだったっけ…?」

「同じ幼稚園出身なの。ねえ、金田一くん…?」

「あ……あぁ、小中高もずっとおんなじ…」

「えーうそぉ、知らなかった~!ねえ、もしかして二人って付き合っての?そーいう関係だったとか?!」

「え゛…ぃや…」

「おーなんだなんだ。金田一とさんが付き合ってたって!?」

「マジかよ!!全然そんな素振りなかったよな?!マジかよ!!」

女の子が大きい声を出したせいで、ほかの同級生からも目を付けられて一気に居心地が悪くなる。

アルコールのせいで容赦ない質問してくるし。
ヒューヒュー口笛を鳴らして騒がしいし。
はで、俺の手を離そうとしないし…。

もうなんなんだよッ!!

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