【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第28章 ハイキュー✿金田一勇太郎「リライト」
はもう一度、「ごめんね?顔あげて」といってきて申し訳なさそうに俺に目を向けている。
「そ…そうだよな。いきなり告白されてもだよな。急に呼び出して、時間取らせちまって悪かったな!ハッキリ言ってくれてありがとう…!」
「う……うん。ごめんね…、それ…じゃあ…」
「おうっ」
が先輩たちがいる壁際を通って姿を消し、ぞろぞろと応援しに来てくれていた先輩たちや同級生が背中や頭を叩いてきた。
及川「綺麗にフラれちゃったね~☆」
岩泉「よく言った、金田一。最後までいい男だったぞ」
花巻「話ならいくらでも聞いてやるぜ。元気出せ、金田一」
及川「もうさ、そんなに女の子と付き合いたいのなら俺がいくらでも紹介してあげるからさ~」
岩泉「長続きもしねェうんこ野郎の紹介なんていらねえわ。ラーメン奢れ」
花巻「俺チャーシュー大盛り!」
松川「俺は餃子追加で!食って寝て、いい思い出にするんだな。金田一」
金田一「うっす」
国見「…愚痴なら付き合うよ」
金田一「…おう。サンキュな、ぐすっ」
応援されて、フラれて、慰められて、励まされて、ボロボロと出てくる失恋の涙を流すだけ流す。
話しを聞いてもらって少し楽になる。
思い出しては苦しくなる。
目を瞑ったらまた思い出して、涙が勝手に溢れ出す。
小学校から密かに想いを寄せていた。
1ヵ月、2ヵ月…時間が経てば想いは褪せていく。
バレーをしているときが一番忘れられた。
夢中にボールを追っかけて、相手のコートに打ちこむ。
1年、2年と違うクラスだったけど、3年になってと同じクラスになった。
やっぱ気になって目で追っちまうし、好きだって気持ちがまだ根っこにあって、まだ誰とも付き合ってないことを知っては安心する日々。
いつの間にか高校生だった俺は大学生になってて、成人式を迎えた。
そしてその日、地元に帰ってきているだろうからって高校の同窓会が行われようとしていた。