【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第25章 僕のヒーローアカデミア✿エンデヴァー「有限手錠」
先に頭からシャワーをかぶっていると、がシャワーを遮る先に視線を寄こしていた。
「大人しく出来んのか…」
「ようやく髭の炎を消してくれたなって思って…。待ってたんス」
「?…なにを、、」
シャワーを浴びながらのキス。
突然唇を重ねてきたはエンデヴァーの頬に手を添え、求めるように唇を啄んできたのだ。
「──…」
瞼を閉じて、力を抜いた顔…。
ふっくらと柔らかくて…、口のあいだを少し開けると…より深くキスの心地よさに囚われる。突き放すどころかその手は腰に添えて、抱き寄せるように腕を回す。
「…っはぁ……炎司…さん…」
「ッッ」
「……ぅ、…んぅ…、……はぁ」
シャワーのせいで上手く息継ぎが行えない。壁側に押し付けるようにの身体をずらして、強請られたその唇に自ら襲いかかる。
……理性はとうに崩れていた。
無邪気に身体を触られ、気にしていた体臭が好きだと言われ、好きよ好きよと好意を寄せられ…、手を出してはいけないと頭では理解出来ていても熱には勝てなかった。
「ふ……はぁ、…っん」
散々煽られ続けて敗者になったような気分。
それでもそのキスを止めようとは思わず、その先のことばかり考えてしまう。
……すべては水に流せばいい。
都合のいいことばかり考えて、己の興奮と肉欲に素直に従おうとしている。家族への罪悪感は当然あった。背後に付き纏うのは背徳感のみ…。
「………、…」
「炎司さん……っん、…はあ」
名前を呼べば、切なく求める声が返ってくる。
抑制など出来なくなって唇だけを欲するのではなく、濡れた首筋にも口を這わせていく。
「ふ、…ぁ……っ…」
あれだけ散々人を…、小馬鹿に煽っていたくせに控えめで漏れる程度の嬌声には届かない吐息。
激しい雨に打たれたように髪は滴り、頬にかかった邪魔な髪の毛を後ろへと梳き流す。
ザァァァ…
濡れたはとても美しく綺麗で魅惑的で…、女と認識するのには十分な引き金だった。