第22章 僕のヒーローアカデミア✿治崎廻「愛してる、だけじゃ伝わらない

治崎は後ろから手を伸ばし、の突起の部分に泡を乗せ、色のついた部分が隠される。

「これで良いだろ？」

「んん……これはこれでなんか…」

乳首にクリームが塗られたような気分。かなりハードな水着を着ている気分というか、エロティックな妄想が駆け巡って羞恥心が騒ぎ出す。

「なんだ？泡が足りなかったか…？」

「ぇ、ぃや…そういうわけでは……っあぅ！」

治崎の泡まみれの手が乳房に添えられたが感触はなく、ふわふわと摩擦が少ない泡でくるくると手を動かした風に撫でる。

「わ、ぇ……なっ…」

「泡を足して、身体を洗っているだけだ。いやらしいことはなに一つとしてしてない」

「えっ、これ…どう見たって……ぅうっ」

「触られた感触はないだろう？先っぽだって、ほら…泡で隠れて分からなくなっちまった」

泡がたくさんのった高い部分を指で弾き、乳首を弄られていることを連想させる。骨ばった指先の動きとか、触ってないけど触っているようにしか見えない手つき。

「ふ、…はぅう……っん」

「妙な声を出すなよ…。のせいで、その気になっちまうだろ」

治崎が試してきているのは分かってる。けど足りない。こんな泡の摩擦だけじゃ届かなくって、物足りない…。

「…そ、その気になっていいから……」

「ん？」

泡で撫でるだけじゃ足りない。肉体に治崎の指が食い込むみたいに、もっと…。

「も…っと、…しっかり、撫でるだけじゃなくて……指を、食い込ませて洗って……ほ…しい…」

「ふーん…。。それは降参、って意味で捉えていいんだな？」

「……ぅん。治崎さんに、触ってほしい…っ」

こんなに近くにいる治崎が揺さぶるだけで大切なところに触って来ないから、じれったくって…。口に出して恥ずかしかったけど、いつまでも我慢できるものでもなかった。

解放された気持ちになって、後ろを振り向くと目が交わった治崎と唇を深く重ね合わせた。