【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第22章 僕のヒーローアカデミア✿治崎廻「愛してる、だけじゃ伝わらない
「お願いです!治崎さんとか、死穢八斎會とか、拉致されたとか言わないから!治崎さんの仮で妻になるって約束するから、ダメもとで入試会場に行かせてくださいッ!!」
「仮って、正直も大概にしてくれ……」
入試への話しを広げてしまい、は途端に騒がしくなった。それに加え、偽りでも絶対という言葉で縛らず、仮約束を提示してきたに思わずツッコんでしまう。
「だって、この歳で結婚なんて普通考えないですよ!仮にも治崎さんのこと、夫として考えなきゃならないですし…」
「………はァ、分かった。おまえの言葉が嘘だと分かったら外には出さない。音本の個性で確認する」
「う、わァ…!」
手の拘束も解除し、乱れた服をなおし、治崎は服を着直して廊下に出る。の言ったようにムードはめちゃくちゃだ。
呼び出した音本に事情を説明すると…。
「ぇええッ、わわわわ若?!!」
「時間がない。早く聞き出せ」
「………御意。拉致されてここから逃げ出したいと思っている。本音は?」
「必ず帰ってきます!……ふぇぇっ、なッなに?!口が勝手に…!!」
「我々のことを口外しないと約束できる。本音は?」
「治崎さんに拉致されたことは誰にも言いません!……うわぁぁ、なにこれっ!これが音本さんの個性なんですか?!すごッ」
「俺、格好良いと思う?本音は?」
「マスクの下見てみないと。でも、声は治崎さんの方が断トツ好きです!……ぎゃぁああ!!恥ずかしい~~ッッ」
「…音本ォ…。用件だけ聞け」
「ハハッ。つい」
ほかにも幾つか質問を繰り返し、の言葉になに一つ偽りはなかった。危険因子ではないことは分かったが、音本や玄野、入中は当然のことながら阻んできた。
「、ちゃんと帰ってくるんだろう…?帰ったら、またちゃんと抱いてやる」
「うう~ッ、やっと、やっとご卒業なられたんですねェ、若!うううっ…」
「消すぞ。音本…」
「廻に従いやす。俺が車を出しやすよ。時間ないんでしょ。早く行きやしょーぜ」
「任せたぞ、玄野」
「へい」
「い…いってきますっ!」
「キエエエ!」
中学校の制服に着替えさせ、会場まで距離があるのでその近くまで車で送迎。こんなこと前代未聞だ。拉致した少女をすぐその日に出すなんてことは…。