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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第22章 僕のヒーローアカデミア✿治崎廻「愛してる、だけじゃ伝わらない


ゴム越しから伝わる、狭くて温かいのナカ。

「っ…これを、根元まで挿入れるのは、大層しんどそうだな。痛いか……?」

「……痛い、ですけど……」

「…?」

「…治崎さんも、痛いんですか…?」

「!!ふっ………。あァ…俺も痛い。俺に気を遣うなんて、おまえは肝が据わってるな」

寄り添えた気持ちがこんなにも温かいなんて…。

指よりも太いものを咥え込んで、の身体は悲鳴を上げているはずだ。それなのに涙を必死にこらえた顔で治崎のことを心配し、治崎は自分でも気づかず人情味あふれた苦笑いをこぼす。

「治崎さんも、そんな風に笑ったりするんですね。ちょっと驚きました」

「俺も…こんな風に笑ったのは久々だ。仕事柄、ふやけた顔も出来んしな」

「じゃあ、私はそっちの人じゃないんで…たまに笑ってください。治崎さんの笑った顔、私は好きですよ」

「っ、……ガキが。あんまり調子に乗るなよ」

「治崎さんの余裕のない顔みれて嬉しいです」

「~…」

好き、と言われて心臓が早鐘を打った。
心温まるような笑顔を向けられて、の本来の優しい感情がしみ込んできて、調子を狂わせてきて、胸が熱く焦げる。

「あァ…くそッ。おまえはつくづく愛されてるなァッ」

幼少期を孤児院で過ごし、拾ってくれた組長が向けてきた人情あふれる笑顔を思い出す。組長が愛情を分け与えてくれたから、この表情の意味も…痛いくらい知っている。

(でも組長に本当のことを伝えたら、と一緒にいられやしない…)

愛情とは別に、極道のノウハウを教えられた。

──カタギに手を出すな。チンピラと一緒になるな。と、何をぬるいことを言ってるんだとひどく反発していた時期もあった。

を拉致したのは組長の耳には入っていない。重度の潔癖症だと知っていたから、組長は所帯がどうのとか縁談話をチラつかすようなことはなかった。恩義がある慕っている組長だったからこそもっと強く繋ぎ止めたくて、生きているうちに自分の子孫を抱かせたいと思った。

この過ちは、もうやり直すことなんてできない。
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