【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第22章 僕のヒーローアカデミア✿治崎廻「愛してる、だけじゃ伝わらない
自分でも身体を洗った時にしか触らないデリケートな部分。汗や汚れを流すために綺麗に洗ったけど、そういう目的でお風呂に入ったんじゃない。
(こ、こわい…ッッ)
治崎の冷酷な目つきから、腹を空かした捕食者の目つきに変わった。身体をなぞる手のひらも恐怖そのもので、ぎゅっと抱きしめていたあの時の感触とはまるで違う。
「ゃだッ、ゃめてッ!!」
「水が跳ねかえる小さな音は聞こえるか……?防衛本能として分泌されているのか、はたまた…性的快感によって分泌されているのか……。この愛液はどっちなんだろうなァ…?」
「ひッ…、ぅうッ」
そんなの前者に決まっている。ぎゅっと抱き締められたときは後者だったかもしれないけど、今は自分の身体を異物から守りたいと働いているに違いない。
「これだけ濡れていたら、指を入れても平気そうだ」
「ぃやだッ、やめろよォッ…!!」
「ここが入り口か…。確認させてもらうぞ」
「ゃ……っぅう゛ぅう゛ぅ~ッッ」
濡れているソコに冷たい指先が挿入ってきた。手足を固定されて抵抗することもできず、初めての感覚にぐっと唇を噛んだ。
(い…痛いッ!!アソコがぜったい切れてる!!裂けて死ぬ!!めっちゃ痛いッッ!!!)
「先っぽだけ入った…、やはり狭いな。処女膜が裂けて、薄っすらと血が出ている。まだ誰にも使わせてなかったのか。お利口さんだなァ、」
「う……っぅう、ぅぅう…」
「誰しもが初めては痛いんだ。唇を噛んだところで傷が増えるだけだぞ」
「ッッ~!!」
顔を寄せてきた治崎は唇を重ねてきた。身体の中に入ってきた指が引き裂けるほど激痛で、口は油断していた。
「んっ、ふう……!」
「キスとは良いものだな。より近くでおまえを感じられる」
そう言ってまた、ちゅっ…とリップ音を鳴らす。顔を背けられないように下顎を掴まれて、何度も何度も冷たいような生温かい唇を重ね合わされる。
「うぅ、…っン」
「愛してる。……」
覆い被さった治崎は愛を囁く。
愛してる…
愛してる…
愛してる…
愛してる…
愛してる…
愛してる…
愛してる…
愛してる…
けれどに全く響かなかった。一方的な愛情という暴力で分かり合うこともなく、心が通じ合うはずもなかった。