【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第20章 僕のヒーローアカデミア✿天喰環「ネガティブ・アサーティブ」
「ああぃや、これは違くて」
まだ諦めちゃ駄目だ。
「め……目隠し、でもなくて」
ヒーローはどんな状況でも決して諦めない。
「じ……自慰をみせ合うとか、でもなくて」
ピンチの時こそ這い上がってくる。
「あ……アソコを舐めるとか、でもなくて」
蝋燭の火みたいに簡単には消えない。
「ろ……ローション、でもなくて」
ノミの心臓みたいに簡単には潰れない。
「こ……コスプr…でもなくて」
だけど……。
「ええっと……」
どんどん言葉にするたびに助長していっている気がする。これはただのヒーローじゃなくて、ただの男としての願望で、汚れた欲望で、涙で歪んで何も見えなくなってしまう。
「環……」
「ごっ、ごめんなさいッッ……俺、こんなことばっかり考えてて、すごく気持ち悪いよな。自分でも心底そう思ってるんだけど、止められなくって……のことをオカズに何度も」
「う…うん。なんか色々暴露されてビックリしちゃったけど、気持ち悪くなんてないよ。むしろ」
「嘘だッッ!!!は今後の関係性を考えて、納得しようとしてるだけなんだ!!卒業したら俺の前から姿を消して、もっと紳士的な、変態じゃない男と結婚するんだろッッ!!」
「まあ…プレイ内容を聞く限り、変態ではあるよね」
ガーーン…
の冷静なツッコミが心臓を突き抜ける。口にしなければ良かったと後悔ばかり押し寄せ、情けなくなって涙の顔を隠して拭う。
「でも、私もシてほしいことあったよ。目隠しはまだちょっと恐いけど……、環がシてるところとかみたいし、私も舐めてもらいたいし……。私も、環と同じくらい変態だよ…?」
「……俺のこと、まだ…」
「嫌いになるわけないでしょ。むしろ環のシたいこと聞いて興奮してる。そんなエッチなこと考えて、今までオナニーしてたんだって」
「ッッ~…」
なんて清らかな大地と海の地平線のように寛大なんだ。環はぐっと奥歯を噛みしめ、涙を押し殺す。ふと、はちゅっ…と頬に口付けを落とし…。
「顔射、…シてもらいたいな」
妖艶な笑みを浮かべて、装着していたゴムが取り外された。