【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第19章 黒子のバスケ✿木吉鉄平「浴衣」
は未だに顔にかけられるのは抵抗があるが、興奮するという拭えない要素もある。汚いものだと自覚はあるのに、流されていく精液を見つめる。
「今日も大量に飛ばしたなぁ…。、どうかしたのか…?」
「え、……ううん。何でも」
好きな人の精液だったら全部飲み干したい。
危ない思考だろうか。
いつしかそんな欲求が生まれるが、鉄平はその類のお願いをしてくる様子は一切ない。
(いつもエッチなこと言ってくるのに…どうしてなんだろ……)
鉄平は初めて口の中に出してしまった時、すぐ吐き出すように言ってきた。口淫は頼んでくるくせに最後は口をすすぐように言ってきて、解き放たれた精液はいつも綺麗に洗い流されてしまうのだ。
でも、そんなこと直接聞くのは抵抗があるわけで…。
「、やっぱり変だ。俺に何か隠してる顔だ」
「何にも隠してないよ…」
「いーや、俺には分かるもん。俺に話せないことなの…?」
「だから何も…、」
そういった直後、落ち着かない気持ちになる。
いたたまれない気持ちになっていると場を和ますように鉄平は頬にキスをしてくる。
隠しごとなんてしたくない。素直に打ち明けたい。口にするのは恐いけど、隠し続ける自信もない。ギクシャクはしてないけどお互いに距離が開いてしまったようで少し悲しい気持ちにもなる。鉄平がこれくらいのことで嫌いになるだとか、別れるとかならないと思うし……そう思いたい。
「……あのね、」
「うん」
鉄平のことが好き。
だから汚されることも嫌いじゃない。
鉄平のことをもっと受け入れたい。
もっと知りたい。
もっと欲しい。
シャワーで洗い流すのではなくて、身体の中に取り込みたくて…。
「………だめ…かな……」
「…」
そう告げると鉄平は黙り込んでしまい、顔を伏せたまま逃げたくなった。