【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第18章 名探偵コナン✿松田陣平「この指とまれ」
昼下がりの室内でTシャツを脱がされ、下着姿になって身体をベッドに押し倒される。
「……っふ…」
重なり合った手のひらが指を固く結び合わせる。重なり合う温もりと甘いキスが降り注ぎ、見つめ合ってはまたキスの雨を振り落とされる。
「ん、……は」
それにしても蕩けそうなくらいの甘ったるい空気感。の熱に浮かされた表情とは裏腹に、身体のこわばりに気付いた松田は眉間にしわを寄せて顔を離す。
「てめえ…。自分から誘ったのに、嫌とか言わねえよな…?」
「………松田さんが、あまりにも優しいので…つい…」
「優しくしろって言ったのはてめえだぞ。今日だけはお前に合わせてやる」
「…すみません…。優しい松田さんに慣れなくて……」
「ふん。前戯もしねえ、痛いのに止めもしねえ、ひでえヤリ男だからな。俺は」
「い…今はそんな風には…」
「ふっ…。今度はちゃんと俺なりに愛してやるよ」
「っん…」
松田は少しだけ意地悪く笑うと、首筋にかけてリップ音を鳴らして口づけを落としていく。
ブラジャーの線に沿って唇を沿わせ、膨らみの部分に到達すると唇でカプっと軽い甘噛みをしてくる。優しくするとは言われたが不意にみせるSっ気が腰を疼かせた。
「ん、…」
(……やばい。松田さんが優し過ぎて、どうにかなっちゃいそう…)
「手ぇ…、俺の背中に回せよ」
口調は相変わらずだが、壊れものを触るように撫でてくる。ブラジャーのホックを外され、身体の上の部分がさらに密着し合う。
逞しい腕に抱かれて、今度は少しだけ情熱的に唇を塞がれて、舌が入ってくる。
「あ、…っふ…」
伝わる体温から感極まって涙が溢れ出しそうになる。泣きたくないのに涙が零れだし、松田はそんな目元にも口づけをくれる。
「泣きべそだな。安心しろ、俺が居てやるから」
「ぐすっ…。あんまり、優しいこと言わないでください……」
「いいから泣きたきゃ泣けよ。全部受け止めてやっから」
「……いじわる…っ」
松田は意図的に泣かしていると言わんばかりに笑ってみせる。密着した身体はさらに熱を求めようと、すべての下着を床に落とした。