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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第18章 名探偵コナン✿松田陣平「この指とまれ」


夕飯の食材を買いにスーパーまで行き、松田の要望での家でそれまで過ごすことになる。冷蔵庫にものを閉まっている間、松田は部屋のまわりをウロウロとしており「ここ開けていいか?」と確認しては物色している。

「ぁの……。松田さんって、彼女の家とか友達の家に行った時も、いつも調べまわったりしてるんですか?」

「彼女いたことねえし。ほかの家とか萩原ん家くらいしか行かねえしな」

「え。友達、いないんですか…?」

「なに寂しい奴みたいな目で見てんだよ。俺はひとりが好きな性質なんでね。必要最低限の関係築いて、ひとりは気楽だからいいんだよ」

「それもそうですね。私も一人になりたい時もありますし」

(でも、彼女いたことないってどういうこと?絶対アレは経験ある人だろうし……)

は難しい顔で一人悩んでいると、いつの間にか真横に来ていたサングラスを外した松田と視線がぶつかる。

「うわっ…」

「チッ…。人の顔見て、うわっ…はねえだろ。グラサンねえとそんなに可笑しいか?」

「い、いえ……」

隣りにいたからビックリしたという単純な理由。松田はそれ以上は突っ込まず、携帯画面を開いて見せてきた。

「お前の気になることって、こーいうことだろ?」

いきなり携帯画面をみせられたは「はい?」と唖然と零す。画面にうつるのはズラリと並ぶ電話帳。これと先ほどの話に何が関係あるのだろうか。

「てめえが難しい顔してるから証拠見せてやろうと思ったんだ。俺はこの携帯一つしか持ってねえ。連絡先に女もいるが、お前の思ってるような関係の奴じゃねえ」

試しにかけてみるか?と挑発的な言葉をかけられるが、最初から疑ってなどいない。

過去の女性関係は知りたい気もするし、それを聞くのは恐ろしくもあり切ない気もする。は松田のほかに一人しか知らない。彼女がいないということは"その場"の相手。"適当な"相手と腐れ縁も残さず、付き合ってきたということなのだろうか。
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