【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第1章 名探偵コナン✿降谷零「カフェイン」
降谷とは長いこと公安として共に働いてきた仲間だ。今更そんな間違った気は起こすはずもないと言い聞かせ、女として魅力を失った自分を蔑みながらカップに口づける。
「っあ…あッつぅ!………あァ~」
(…やらかした…)
動揺してシャツに大きな染みをつける。ブラウスの下にはブラしか着用しておらず、淹れたての熱がピリピリと皮膚を焼き散らす。
「なにやってるんですか…子供じゃあるまいし…」
「あはは…本当にね。びっくりしたぁ……」
「いいから早く落としてきた方がいいですよ。シミになります」
「はぁーい」
シャワー室でブラウスを脱ぐと流水で叩くように汚れた部分を念入りに洗う。鏡を覗くと胸の辺りが火傷したように少し赤くなっている。まあこれくらい大丈夫だろうとハンガーに掛けてあった服を手に取り…。
(昨日洗ったばっかりだった……!!)
ここには乾燥機がない。ズボラなは降谷のように小まめに着替えを洗うことしなかったため、渋々生乾きのブラウスを羽織る。
(体温でそのうち乾くよね。女子同士なら未だしもブラ一つで出て行くわけには行かないし…)
降谷のいる部屋の扉を開けるや否や、咎めるような厳しい目つきで近付いてきて手を伸ばす。
ガッ…チャン…
「………な…なに…?」
「ほら、やっぱり生乾きだ。こんな濡れた服着て風邪でも引いて、僕にうつされたら困ります」
「へ?」
そう言って降谷は綺麗に折り畳んだワイシャツをの胸元に押し付け、「これに着替えてきて下さい」と渡してくる。
「で…でも……降谷君のが…」
「僕のは貴女のより早く乾きますから。いいから早く着替えてきて…時間の無駄です」
刺々しい口調は相変わらずだが、ここは彼の好意に甘えようと「ありがとう」と言って素直に受け取った。