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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第17章 僕のヒーローアカデミア✿爆豪勝己「こづかい」



「このニンジンさんに決~めたっ」

「んあ~、次は豚汁の肉。豚バラ薄切り肉…、どれか分かるか?」

「ぶたばらうすぎりにく…」

自然界で育ったためか、の品質の目利きは非常に良い。
漢字はまったく読めないが肉の種類は分かるようだ。豚、牛、鶏のコーナーから真っ先に豚肉コーナーにたどり着けたものの、言葉に口にしてはどれを選ぼうが手が止まっている。

「単純に薄い肉を選べばいいんだ。そんなら迷うこったあねえだろ?」

「……これっ!」

「そりゃあコマ切れだ。コマがいいなら…」

「バラがいい…!」

「じゃあとっとと入れろ」

そのほかメモに書いてあった必要な食材を買い揃え、レジに向かおうとすると繋いでいた手がグッと引っ張られる。

「あ゛??」

「……………」

はあるものをジッと見つめている。
その戸棚には……。

(この前、クソ番組で異様に宣伝してたクソ菓子じゃねえか…!!!)

そもそも年が近いのか疑いたくなる瞬間。
はクソガキが好きそうな菓子を目の前に立ち止まり、ただジッと陳列された菓子を大きな眼で見つめている。試しに手をもう一度引っ張ってみるが、微動だにしない。

「………欲しい…のか…?」

「いいのっ?!」

「…。まあ買ってやらんでもねえが、クソババアのマネーは当てにすんな。ものを買うにはカネが要るってことは分かってンだろ?」

「うん……」

「だったら家帰ったらその分きっちり働いてもらうぜ。ちゃんと働けたら小遣いやるよ」

約束の指切りげんまんをし、は嬉しそうに欲しかった菓子を買い物かごに入れる。
荷物は全部、勝己が片手で持ち、もう一つの手はやはりと繋ぎ合わせて、無事おつかいを終えた。
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