【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第16章 ハイキュー✿黒尾鉄朗「アイワナビー」
繋がったところをググっと押しやり、の奥を突き上げていく。
「あっ、あん、あぁ…っ!」
「さっきより感度あがってる。キスの効果ってやつ?」
「はあ、んむぅ…っ」
律動を繰り返しながら、の唇を優しく啄む。
愛おしい髪の毛、愛おしい瞼、愛おしい頬を撫でおろしていき、身体を揺らすごとには甘い嬌声を放つ。
「やぁあ、あっ、クロぉ…っ」
「ん?どーした?」
は切なそうな甘ったるい喉を鳴らし、涙を浮かべて「イかせて」と口にする。
セフレのままなら通常ノッてやるだけだが今はそうじゃない。心の通い合ったセックスが叶うのだ。
「…。俺の一番ほしい言葉、ちょーだい?」
「っ、んぅ…」
「でなきゃ永遠に際どいとこ責めるぞ。………お前と俺…、何回繋がってたと思ってんの。2年経ってもお前の敏感なところは変わんねえな」
「もぉ、むりぃ…。クロ…、イカせてぇ……っんん」
首から耳の後ろを舐め、汗がにじんでいる後頭部に口づける。汗を掻いているからの匂いは余計に濃く、理性のストッパーを外さないように煽り立てる腰遣いをする。
「……。意地悪したくて言ってるんじゃないんだ。たった一言でいい……。俺を想ってんなら言ってくれ…っ」
一番ほしい言葉。
俺がやっと口にできた言葉。
は視線だけで訴えようとするが、口は頑固として開かない。
たった一言でいい。
それなのに何でコイツは口にできないのか。
「……。本気で…好きって言ったことねえの?」
「……、」
するとは拗ねたように視線を落とし、図星だったようだ。
驚きはしたものの優しく従うつもりはない。
その口から聞きたい。
「、好き」
「んぅ…」
「好きだ。…」
「………も、…」
「ん?」
「…わ……たしも、……す………ぃだから…」
重要なところは声がかすれて聞き取りにくかったけど、何度も聞くのもちょっと可愛そうな気がする。
「ああ。俺も、…」
いつかまたちゃんと今度は聞き届けたい。
その言葉を待ちわびるようにもう一度キスをして、お互いの熱を解き放ったのであった。