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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第16章 ハイキュー✿黒尾鉄朗「アイワナビー」



「ん、ふっ……んんぅ」

捻じ込んだ舌でピチャピチャと音を鳴らし、の口内を犯す。

(やっぱコイツのキス顔、堪んねえわ…)

薄っすらと目を開けるとの瞼はわずかに震えており、上気している頬が何とも色っぽい。かぶり付くようなキスから気持ちを抑え、スローキスに切り替える。

「…はぁ、……ん」

唇に視線を落としながら上唇や下唇を吸ったりしているとの少しだけ瞼を持ち上げ、目線と唇を交互に見つめてキスを続ける。

(大好きだ、……)

乱れた呼吸も落ち着きはじめ、口には言葉を出さずに熱い目線を時折交える。
するとの腕が首に巻き付いて、自分を求めてくれているんだと実感する。

「……。舌…出して…」

「…ん」

自分だけの欲情だけで突っ走らないように舌の先っぽだけ出し入れして、左右に動かして舌の周りを回転させて少しずつ絡み合わせていく。

ちゅ… ちゅぱっ…

は興奮しているように黒尾の髪の毛を撫で、キスに夢中になっているように遠慮がちに出していた舌を絡み合わせる。

セフレを始めたばかりは出来なかったキス。
初めてキスして流された涙。
深くまで踏み込めない許されたキス。

でも今はそんなわだかまりは消え、想いの通じ合った愛し合うキスができている。

(ホント…すげえ進歩だよな……。ずっと…、想い続けて良かった…)

危うく擦れ違いのまま終わっていた関係。
一度は閉ざされた想いだったが、こうして交わう奇跡。

「……、お前のこと好きになれて良かった。色々振り回されたりしだけど、……感謝してる」

「……私って、ひどい女じゃなかったの?」

「ひどくされたのもイイ想い出ってやつだ。あんだけ傷ついてもお前のこと一途に想い続けた俺の気持ち、嘗めんなよ」

「…なによ、それ…」

黒尾が笑い顔を浮かべると、は訝しげに笑った。
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