【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第16章 ハイキュー✿黒尾鉄朗「アイワナビー」
※
事後、からひと月早い誕生日プレゼントを渡された。なんだろうとドキドキしながらあげると。
「………お。ぁりがと」
「なにその反応。嬉しくないの?」
嬉しいっちゃあ嬉しいけど、高校の時からなぜかからの誕プレは決まってこれだった。
「好きな奴から貰ったんだから嬉しいに決まってんだろ。けど…何つーか。お前の思考が年寄りキラーなのかなって」
「……迷惑だったらヤじゃん」
思わずその言葉の意味を裏返したくなる…が、イジワルした暴力を振られそうだ。
黒尾はプラス思考で気持ちを受け取り、もらった靴下を袋に戻そうとして気が付く。
(そういや、今リスペクトしてる靴下なんで知って……)
高校まで履いていた靴下は廃盤になったわけではない。大学入ってからたまたま入ったスポーツショップで肌触りの良い靴下を見つけて、1回履いてみたら気に入って、以降ずっとそっちの靴下を揃え始めた。
「……お前、もしかして俺の試合見に来てた?」
「…」
やばいなにこれ超嬉しいんだけどッッ。
つーか全然気付かなかった。
いつから? どこで? 観客席から見ていたのか?
「ち、ちまたの噂で……」
「へえ、俺ってそんなに知名度あったんだ~」
にやにやが止まらない。顔を近付けていくとは押し退こうとしたので、腕を捉えて瞼にキスを落とす。
「照れ屋さんのために正式に招待してやるよ。今度は一番近くで応援してくれ」
「……ばか」
「バカで結構。もう何も我慢しなくていいんだからな」
俺もお前も、これから先も。
Fin.