• テキストサイズ

【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第16章 ハイキュー✿黒尾鉄朗「アイワナビー」



「…?」

見間違えるはずがねえ。

ゆっくりと目の前にいる顔を持ちあがり、大きな目をぱちくりとさせる。やっぱりそうだ。どうみても……。

「あ、クロじゃん!久しぶり~」

「お、ぉう…。元気そうじゃん……」

黒尾の予想とは違い、は今までのことを忘れてしまったかのように笑顔を向けてきた。

──色々溜め込んで忘れかけてた感情が、ぶわっと吹き零れてぐちゃぐちゃになる。

「ってゆうかまだ終わってないよね…?!あ~もう最悪なんだけど。私の乗ってきた電車がさぁ…」

「もう1時間もねぇだろ。早いとこ顔出せよ」

「うん。そーだね」

ちょっと冷たく言い放ってしまっただろうか。の横顔を確認するがなんてない顔をしている。
…正直ほっとする。

なんであの時突然連絡を閉ざしたのか、急に引越ししたのとか、色々聞きたかった。けどそんなこと聞いたら未練がましいとか思われそうで冷たい言い方をしてしまう。

会場に入ったはチヤホヤされていた。

そりゃそうだ。誰が見たって一番綺麗だ。目が惹かれるのも分かる。中学、高校の時に比べて大人の色気が混じって、ナチュラルメイクってやつだから元の素材が良いって良く分かる。

─「二次会カラオケなんだけど、行く人教えて~」

(二次会か……。どうすっかな…)

─「さん、二次会行く?」

「ん~。行く。お腹減った」

─「さん、これ食べる?手ぇ付けてないから」

「え、いいの?!ありがと~」

─「クロちゃん。二次会は?」

「……あー…(アイツも行くなら)参加しよっかな」

一次会のメンバーから半分に割れると思っていたが、台所帯になり大部屋のカラオケ店へ入って行った。
/ 1227ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp