【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第16章 ハイキュー✿黒尾鉄朗「アイワナビー」
黒尾はにプリクラの設定を任せ、カーテンの中に入る。
「プリクラとか久々かもなー。どこにカメラ付いてんだっけ?」
「ここ。」
「ポーズとかどうすんの?」
「まあ適当に。とりあえず猫のポーズで。にゃ~」
「にゃあ~」
は完全にプリ機の指示を無視して、撮り慣れたようにポーズを指示してくる。
背中合わせ、可愛くぶりっ子ポーズ、シャキーンと決め顔、交差ダブルピースと次々に写真が撮られていく。
「ラスト、今日の日付~」
…ちゅっ
「?!?!?!」
黒尾は指で日付を立てたまま固まる。
「よ~し。落書きだ」
頬っぺたにの唇が当たった。置いてけぼりにされるようには落書きコーナーへ行ってしまい、黒尾はゴチンっとカーテンの中でプリクラ機に頭を預ける。
(かぁあ~~~っ!!!そりゃねーだろっっっ)
完全に不意を突かれた。
というかアリアリと目に見えて分かるほど、プリクラにその拍子抜けた顔が撮られている。
「見てこれ。クロの顔やばくない?」
「………そりゃ…。そんなトボけた阿保面になんだろ」
(もう何なんのコイツ──!!人の気持ち弄びやがって…!!!)
しかも6枚のうち4枚しか選べないのに、そのキスプリ写真を選んで落書きをしている。
「クロ~。落書きしないの?」
「っ……。するに決まってるだろ…っ!!」
心拍数がいたたまれない。
でも何よりが楽しそうに笑顔を向けてくるため、黒尾は憎み切れない表情を零す。
「はいこれ。クロの分」
「おう。サンキュー」
プリクラを撮り終え、また適当なところをブラブラする。
今日は、の家には親がいると言っていた。なので今日は諦めようと思ったのだが、はラブホへ行こうと腕を絡ませてきた。