【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第16章 ハイキュー✿黒尾鉄朗「アイワナビー」
朝10時から待ち合わせて、の見て回りたい場所をブラブラして、昼食は喫茶店で済ませる。次にやってきたのはゲームセンター。
「クロ。勝負しよっ…!」
「いいぜ。なに賭けんだ?」
「マッサージ権」
「ジジイかよ」
「だって今日いっぱい歩いたんだもん。負けた人が勝った人にマッサージしてあげるの。ハイ決定!」
「いや、俺は良いとは言ってねーし。まあ別に良いけど」
「じゃあまずは私が決めるね。アレで勝負だっ!」
「太鼓か…」
勝負曲を選び、リズムに合わせて太鼓を叩いていく。黒尾はそこそこリズム感はあるがたまにミスタッチをしてしまい、横にいるは完璧に叩き終える。
「ちっ…。圧勝じゃねえか」
「やりぃ!まずは私の1勝だね。次はクロが選んでいいよ」
「あ~……どれにすっかなぁ。お、いいの見っけた。アレにするぜ」
「ワニワニパニックか…」
ほかにもガンゲーム、格ゲー、フリースローやレースなど勝負は五分五分。ケリが付いたのはエアホッケーであれが一番盛り上がった。
「に゛ゃ…!!」
「へへ、やっぱゴールは直接狙うんじゃなく外側から変則的に攻めねぇとな」
「悪シュミ~」
お互い熱くなって腕捲りをし、マットレを握りパックを打ち合う。
黒尾は試合の時のような目を鋭さを放ち、スマッシュを捉えてはブロックで弾き返す。黒尾のプレイはこんなところでも遺憾なく発揮されており、は帰宅部だが反射神経や動体視力は悪くないため、ギリギリ持ち堪えていた。
「あ゛~…悔しい。負けたぁぁぁ」
は中々の粘りを見せたが、黒尾に点をもがれてしまう。よって黒尾の勝利で幕を閉じ、休憩椅子に座って缶ジュースを回し飲みする。
「そんなにマッサージして欲しけりゃしてやるよ。ほら、揉み揉み…」
「ひゃあっ」
肩をちょっと揉んでやったらこの反応。黒尾は公共の場でぎょっとする。
「……。なに肩揉んだくれぇですげえ声出してんだよ…」
「こ………こそばゆかった…」
「へ~、肩がツボね。次はどこ揉んでやろうか?」
意地悪い顔を向けると、プイッと可愛らしく頬を膨らますんじゃなくて真顔で視線を返される。