【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第15章 黒子のバスケ✿青峰大輝「禁止令」
はちょっとツンッとした態度を取ることがあるが、あれほどツンツンしたのはなかった。
「生理じゃなかったら何だって言うんだよ…」
は特に生理になると機嫌がめっぽう悪くなる。腰がダルイだとかニオイが気になるだとかいうけれど、そん時はちゃんと教えてくれる。でもそれは違うといわれた。
だから原因が全く分からない。
昨日は普通の態度だった。
メールを見返しても当たり障りのないやり取り。
弁当は作ってくれるけど距離を置く理由。
一人になりたいから…。
恋人として試されている…。
大輝は屋上で2限目が終わるまで考え続け、ある答えにたどりつく。生理でもなかったのにの顔色が悪く、歩き方に違和感があったことに…。
「こうしちゃいらんねえ…!!」
3時間目が始まる前に教室もどり、の姿を確認するとやはり辛そうに机の上で突っ伏している。大輝は心の中で確信に至る。
「…!」
「ん……。なに、」
「お前、妊娠したんだろッ?!!」
「…、」
大輝はを心配するあまり、周りの目を気にしないで口走る。
当然のことながらクラスの中はざわざわと音を立て出した。
「一人で抱えんなよッ。俺、お前のためなら何だってするし、学校だって……むぎゅッッ」
「ちょい黙って。ハアァ………。これ絶対先生に呼ばれるパターンじゃん…」
呆れかえった声をあげたは大輝の口を手で押さえ、「ちょっと来なさい」と席を立ちあがる。
─「なんだよ。お前らってそういう仲だったのか~?やらし~」
「否定はしないけど妊娠はしてないから。はあ…、面倒なことになったな…。大輝、いいから来なさい」
「えっ。でも……」
「いーから」
は空き教室に入り、スカートの中に入れていたブラウスを捲り上げた。