【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第15章 黒子のバスケ✿青峰大輝「禁止令」
あのとき絡んできた女どもの言葉なんて気にしなくて良いのに、自分のコンプレックスで悩んでいるが可愛らしく思ってしまう。
「んなことねえって…。まあ確かに胸のボリュウームは並だけど、お前の性格とか好きだし」
「性格って……」
「顔見せてみ」
「い、いやぁ…。恥ずかしいし…っ」
「いーから」
くるっと方向転換させての顔をのぞき見ようとすると顔を背けるので、両手で頬を支える。
「ヘンな顔」
「むぎゅぅ…」
「だったらちゃんと俺の目ぇみろ。俺だけ見つめて……」
は惑うように視線が泳ぎ、目と目をゆっくりと見詰め合わせる。恥ずかしそうにワナワナと震えながらも透き通るレンズには自分の姿だけが映し出されている。
「綺麗な目だ」
「っ…!!」
「お前は可愛いよ。目も鼻も口も、全部可愛い」
「……う、そ……」
「俺が嘘いってる目に見えるか?……お前みて欲情してんだ。可愛い以外になにがあンだよ」
は逸らしかけた潤んだ瞳を戻し、瞬きをすると涙が落ちてしまいそうだ。
「俺はお前の心も身体も欲しくて欲情してる…、本能ってやつだ。お前が欲しいから触りたくなるし、意地悪だってしたくなっちまう。今は…俺の縄張りにいるから余計に高ぶって、我慢がちょっとばかし出来なくなってる。……だから、その…居なくなるとか言うなよ。拗ねたりとか、可愛いこと…言うな」
「………そうなると、私は喋ったらダメになるってこと?」
目は潤んでいるのには冷静な返しをしてくる。
大輝は自分の口から色々なことを吐き出してしまい、顔に熱を灯し、逆にアタフタしていく。
「あ、いや、だから…その……」
は可愛い。
何をしても可愛く映ってしまう。
惚れたら惚れた分だけ自分に跳ね返ってきて、放った言葉や見せた仕草でドキドキさせられる。
「ふふ…、ごめん。分かったよ。まだ帰らないでいてあげる。アルバムの途中だしね」
を何とか引き留めることに成功し、その日は抱き締めること以上のことはしないで家まで送り届けた。