【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第15章 黒子のバスケ✿青峰大輝「禁止令」
後日、から返事をもらうこととなり、から約束通り弁当を渡される。
「一緒に屋上で食おうぜ」
「え…。でも、そこは青峰のテリトリーなんじゃ…」
「もっとベンキョー教えてもらいたいし、イイだろ?」
告白を待っているからといって黙っているわけにはいかない。は押しに弱そうな感じにも見えるし、好感触にも感じる。
待ちに待った昼休みがやってきて、楽しみにしていた弁当を開く。
「お。リクエストの唐揚げ!!……美味え」
「お口になって何より」
大輝はオカズを数口詰め込んだところでご飯の入っている蓋を開け、固まる。
「…、」
白いご飯の上に海苔で書いた文字。
そこには「イイよ」と書かれており、大輝はの顔を確認すると意味ありげに背けられた。
(やべえ……。嬉し過ぎる)
不意打ちを食らった。
今日まで生きててよかった。
を屋上に誘ってよかった。
口に入っていたオカズを飲み込んで、に尋ねる。
「……この"イイよ"って、触ってイイってこと?」
「っ……ま、まあ…、そういう意味も含まれるかも」
ちゃんと確認はした。
大輝はの一部に触れるのではなく、全体を包み込むように身体を抱き寄せる。
「すげえ嬉しい…。こんなに早く、お前から返事もらえるとは思わなかった」
「…後日って言ったけど、あんまり難しいことは考えることは止めにしたの。青峰と話してると楽しいし、目黒は……顔は良いけどそんな風には思えなかったし。頭悪くてだらしなくて苦労しそうだと思ったけど………なんか、好きかもって思ったし」
「好きかも、かよ…。そんな相手にカンタンに身体触らせてイイのか?」
「さあね。……馬鹿なりに、大事にしてくれるんでしょ?」
「っ……」
腕の中では不敵に笑って、またも胸が高鳴ってしまう。
「ああッ、色々やりてえけど大事にすっから。あんま煽んなっ」
隔てるものがなくなり、両想いになってやっと触れ合うことが許されたもの。
大輝はの身体を抱きしめながら、気付かれないように撫でた頭にそっと唇を乗せた。