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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第15章 黒子のバスケ✿青峰大輝「禁止令」


毛嫌いされていたらここまで面倒は見てくれないだろう。ましてや弁当の件もそうだ。机に向かうようになれば担任からの評価は上がるが、弁当はそれとこれとは別。

個人的な想いもあるんじゃないかって期待しないわけがない。

のことを考えると無性に会いたくなって、キリのいいところでノートを閉じる。のいる部室をちょっと覗いて帰ろうとしたとき、別の場所から声が聞こえた。

「──…何でもないんだって。ただ私が学級委員長だから勉強教えて、弁当作りの話になって…」

─「家庭的アピールで点数稼ぎの間違いでしょ。学級委員長だかなんだか知らないけど調子乗んなよなッ」

「っ…」

光の当たらない薄暗いところでは三人組の女に囲まれている。
勉強……、弁当…という単語から大輝は自分とのあいだで揉めているんだとすぐに察知する。

(ちっ…、あのとき言いかけたのってこーいうことかよ。前々から嫌がらせ受けてたってことか?)

自分が飛び出していけばをすぐに助けることができる。
だが、その後が問題だ。
下手をしたらもっと悪質な真似をされるかも知れない。恋人だったら強気に行けるのだが、は「何でもない」と否定した。

荒立てないための言葉かも知れないが、やっぱり傷付くもんは傷付く。

─「二人の男に手ぇ出してよくそんなことが言えるわね。自分の顔面偏差値くらいわきまえろって言ってんの」

─「面食いの真面目ちゃんはどんなに頑張っても地味なんだからさ、付き合う相手くらい考えようよ。ほんと気に食わない。それ相応の男と付き合ってーの」

─「胸もたいしてないくせにブラジャーなんて付けちゃってさ。どんなの付けてんのか見せてみてよ」

「えっ、ちょ…待って…っ」

囲んだ女たちは下品な笑い声を立てながら、の着ているブレザーに手をかけ、ブラウスのボタンを外しにかかる。

「や、やめっ──」


ドゴォッ!!!

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